映画「アリータ：バトル・エンジェル」レビュー

こんばんわ。

先日、IMAX・3Dで、「アリータ・バトルエンジェル」を観てきました。

制作・脚本のジェームズ・キャメロンによると、自分が日本のコミック「銃夢」の映画化権を獲ったにも関わらず、「AVATAR」の超・大ヒットによって、その続編に着手しなければいかなくなり、「AVATAR」より先に制作を目論んでいたものの、「ターミネーター」続編のリブート版も控えていることもあり、自分の手によって映画化することを断念して、ロバート・ロドリゲスに監督を託したという経緯で制作された作品だそうです。

ジェームズ・キャメロンも、海に潜ってばかりいないで、ちゃんと映画を撮れっつうの！、仕事しろ！、ま、今以上の金を稼ぐ必要もないのかもしれませんが．．．。

本作：「アリータ・バトルエンジェル」の端的な感想としては、ま、「純粋に面白かった。」となりますが、「スターウォーズ」とか「ターミネータ－」などのSF作品と同様に、いわゆる、”大人を童心に返す”ことのできる映画ですね。

日本のSFコミックが原作ということで、ストーリーは子供じみている感は否めませんが、その世界観の描写は圧倒されるぐらいの迫力を持つクオリティです。
できるなら、自分が小・中学生の頃に観たかった映画かなと思いました。
（ま、顧みると、私はその時分に「スター・ウォーズ」や「エイリアン」などと出会えているわけですから、それ以上を望むのは欲張りですね。）

”ジェームズ・キャメロン”と”ロバート・ロドリゲス”という稀代のヒットメーカーがタッグを組んで、メイド・イン・ジャパンの大ヒットSFコミックを実写化という話題だけでよだれものですが、マーベルやDCコミック原作のスーパー・ヒーローものよりも、原作コミックの世界観をこれほど見事に実写映像化している映画作品は、他にはないのではないかと思います。

なんというか、日本の紙メディアであるマンガの世界をそのまま実写化したという以上に、この原作コミックである「銃夢」の世界はこうあるべきという、原作コミックに感銘を受けた読者が誰しも納得し、その期待以上のクオリティを実現することに成功していると思います。

ストーリーとしては、異世界と言ってもおかしくないくらいのイメージの遠い未来で、「鉄腕アトム」同様、心を持つ機械（本作品では、ロボットではなく、サイボーグ）の

情愛あふれる、怒涛の成長物語といったところでしょうか？

原作のままではあるのですが、この物語の主人公が見た目がかわいい少女の姿で、史上最強のサイボーグという設定がうまいですよね。

ヴィジュアル的にも、物語としても、その効果は、狙い通り、絶大です。

この作品は、その世界観は外せませんが、主人公であるサイボーグ少女の、その人工の心がおりなす愛情や怒り、やさしさに共感して感情移入してしまうキャラクターの魅力で成り立っている映画です。

そして、展開のテンポが小気味良く、飽きさせず、楽しませてくれます。

惜しむらくは、これは昨今のハリウッド映画としてはしょうがないことかもしれませんが、できるならシリーズ化を狙いたいということで、物語がこの作品だけでは完結していないということです。

続編ができるといいですけどね。
個人的には、第2弾、第3弾とぜひ観てみたいですが、そこまでヒットする力があるかどうか．．．。

それでは、また。